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和装花嫁さんなら覚えよう!和装小物の種類と意味

花嫁の和装小物とは…?

白無垢や引き振袖などでの結婚式に憧れる方は多く、近頃人気が高まっているの和装ウェディング。
ですが、七五三や成人式などでしか着物を着たことがない方もいるように、和装の知識が乏しい方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、和装で結婚式を挙げようと考えているなら、知っておきたい花嫁の5つの和装小物についてご紹介していきます。

この小物とは、江戸時代の女性が使っていたものを簡略化したものであり、花嫁小物として使われているんです。
それぞれにきちんと意味がありますし、願いを込められたものもあるので、知識として覚えておきましょう。

◆懐剣(かいけん)

帯の間に挿す懐剣は、武家の女性が護身用に持っていたとされる短剣で、白い組み紐がついた袋に入ったものが一般的な形。

邪悪なものを寄せ付けない
自分の身は自分で守る
嫁いだら帰らない

というようなニュアンスが込められているとされ、妻となる決心やお守り的な役割とされています。


◆筥迫(はこせこ)

胸先の組み合わせに差し込んで着用する筥迫は、現代の化粧ポーチのようなものであり、身だしなみに使用する白粉や紅筆などを入れる箱状のものです。

いつまでも女性として身だしなみを整える というようなニュアンスが込められているそう。

筥迫の色は着物に合った色を選びます。白無垢には白いものが定番でしたが、近頃ではアクセントとして色調の入ったものを選ばれることも増えてきました。

◆末広(すえひろ)

末広がりの幸せが続きますようにという文字の通りに、そのような願いが込められている末広とは、 帯に挟んである扇子(せんす)のことであり、片側は金色に、もう片側は銀色になっているため開くととても華やかなものですが、広げて使用するものではありませんので、くれぐれも開いて仰いだりしてはいけません。

末広の正しい挿し方としては

開く方を上にする
自分から見て左側に差し込む
挿しこむ場所は帯と帯揚げの間
帯から出し過ぎない

であり、手に持つ場合は

帯の前で右手で要(扇を開くときの中心になる部分)を持ち、左手は親指を親骨(端の木の部分)の上に乗せ、残りの4本の指で下から支えるようにすると美しい姿を演出してくれます。

◆抱帯(かかえおび)

帯の下の方に結ぶ細い帯のことで、現代では花嫁衣裳のみに使われる装飾品。
江戸時代などの階級の高い家の女性が裾を引きずる着物を着用しており、外出の時には裾を引きずらないために抱帯で裾をたくし上げていたそうです。

抱帯よりより華やかな印象にするために、七五三の時に使う飾り帯であるしごきを着用することも。

◆丸くげ帯締め(おびじめ)

帯締めとは帯を固定するのに用いるアイテムですが、花嫁衣裳としては「丸ぐけ」という布で綿をくるんだ円柱状の帯締めを着用します。

これらの5つが花嫁ならではの和装小物となります。和装小物の意味を知ることにより、和装での婚礼をより楽しんでいただくことができるかと思います。
古くから受け継がれてきた伝統の着物。人生の節目となる結婚式の衣装として、ぜひ上質な1着を選んでみてはいかがでしょうか?

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