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【WEDDING REPORT vol.12】

WEDDING REPORT

2019.04.27

今回は今年9月に地元・福岡県で結婚式を挙げられたご夫妻の
WEDDING REPORTをご紹介します。

 

 

素敵な婚礼写真ですね。
花嫁さまは高校生の頃かららくやをご存知で、
ご自身の結婚式の時は是非らくやで!と思ってくださっていたようです。

 

和装になさった経緯や、どのように衣裳をお決めになったのか
レポートいただきました。

 

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実父母が神前式だったことから、結婚式といえば神前式というイメージがありました。
それもあってか、きものや和の結婚式に興味を持っていた中高生頃から、
結婚式では絶対に和装をすると心に決めていました。

 

実際に結婚が決まった際、夫がタキシードは着たくないと言いだしたこともあり、
私にとっても有難く和装の結婚式に決まりました。夫婦ともに東京で働いていますが、
会場は両親の地元であり実家からもほど近い福岡県柳川市にあり、
挙式した神社は私自身が幼い頃お宮参りや七五三で訪れた場所と、
私にとっては慣れ親しんだ故郷そのものです。

 

幼少時より祖父母の家に行く道中に時々目にした川下りの花嫁さん
(地元では、結婚式の際は縁起を担いで川上りといいます)の印象が強く、
同じような体験ができたらと思っていたこともあり、
夫の親族はやや遠方になってしまったものの夫と相談して式場を決めました。

 

 

 

 

イメージの中にあった花嫁さんは、どこかで見た写真に写っていた、大正〜昭和初期と思われる、
大きな文金高島田を結い広く半襟を出して椅子に掛けた黒引き振袖に角隠し姿でした。

 

豪華な打掛や白無垢も魅力的で捨てがたかったのですが、
すっかり引き振袖の姿に魅了されてしまい、らくやさんでこのきものをお借りすることになりました。
初めはホームページ上の画像を何度も見比べてあれでもない、これでもないと悩みましたが、
落ち着いた色合いで楚々とした佇まいのアンティークらしいこの振袖に一目惚れし、
実際にお邪魔して試着した際に「やっぱりこれで!」とあっさり決めてしまいました。

 

 

 

 

小物選びもまた夢のような時間で、丁寧な刺繍の半襟に、柔らかな色の筥迫にと
こちらは大変迷ってしまい、スタッフの方々と「これもいいし、あれもいいし…」と
話す様子を見て、一緒に来ていた夫には
「こんなに楽しそうにしているのは初めて見た」と言われてしまいました。

 

 

台風が九州に近づいており悪天候も危ぶまれたものの、
当日は前日までの悪天候を思わせぬほどの好天に恵まれました。

 

観光客や地元の方々に暖かい声をかけられながら、無事神社から川上りの舟に乗り
会場の日本庭園も青々と美しい中で披露宴を終えることができました。

 

衣裳よく似合っているねと嬉しい言葉も聞け、このままずっと着ていたい!と思うほど
素敵な時間を過ごすことができました。

 

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花嫁さまのお着物は、アンティークらしい落ち着いた色合いが特徴の、
大正時代から昭和初期にかけてつくられた黒地振袖。

 

几帳、檜扇、牡丹、菊など季節の花が淡いトーンで染められ、
裾には橘が陰紋のように連なってグラフィカルな面白さもあり、とてもお洒落な振袖です。
凛として清楚な花嫁コーディネートを素敵に着こなしていただき、嬉しいです!

 

これからも、お着物をお召しになる機会があればいつでもお手伝いさせていただきます。
レポートありがとうございました。
末永いおつき合いを、よろしくお願いいたします。

 

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